2016/3/8

4.技術開発力と厳しい品質管理

昭和30年代からの大手医薬品メーカー様への製品及び原薬納入を通じて、技術を向上してまいりました。一例ですが、当時は業界が微生物に関しては全く無頓着と言っても過言でない状況でしたが、現在では製品自体の微生物管理だけでなく、製造ラインの汚染防止のために厳しい環境管理を行っています。

大手医薬品メーカー様とのお付き合いは、試験だけでなく抽出や製剤化技術の向上にも大きく寄与するものでした。抽出から濃縮、乾燥に至る工程では工場と同じ原理のラボ機を有しています。製剤化においても工場設備と同じ流動層造粒機、乾式顆粒機、打錠機、練合機などのラボ機を用い、お客様との密接な打合せを通じてお気に召す製品を完成させます。

成分分析では1985年のマル漢通知による医療用漢方製剤の見直し作業を契機に、生薬成分標準品の単離を行ってまいりました。後に国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)にも供給する体制を整え、毎日行われる日局や自社規格の成分定量に使用するだけでなく、お客様にも幅広くご利用いただいています。

中医学の歴史は2千年以上前に遡りますが、使用経験だけではなく最近は現代科学でのエビデンスや安全性が求められています。薬理室では新たな有効性の発掘と単回または反復投与の毒性試験などを実施して安全性を確認し、お客様にご提供しています。

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