2014/07/14

皮膚老化に対するパフィアの有効性 -皮膚繊維芽細胞活性化作用-

第14回日本抗加齢医学会総会(2014, 大阪)

①パフィアエキスパウダーとコラーゲンペプチドの併用効果
②パフィアエキスパウダーとN-アセチルグルコサミンの併用効果
<①、②とも特許出願済み>

≪研究内容の紹介≫
 我々は、経口摂取で皮膚老化改善効果が期待できる素材の探索研究を行い、パフィアエキスパウダーのコラーゲン合成促進作用、さらにUV-B照射による皮膚バリアー機能低下の改善作用を報告してきました。本発表では培養細胞を用い、皮膚繊維芽細胞に対する活性化作用、およびコラーゲンペプチド、N-アセチルグルコサミンとの併用効果を検討しました。
 正常ヒト皮膚繊維芽細胞(成人由来:NHDF-Ad)にパフィアエキスパウダーを添加し、ヒアルロン酸合成酵素 (HAS) mRNA発現量の解析、培養上清中に分泌されたヒアルロン酸、およびエラスチン量の測定を行いました。また、パフィアエキスパウダーとコラーゲンペプチドの併用効果は生細胞率(MTT法)により、パフィアエキスパウダーとN-アセチルグルコサミンの併用効果はヒアルロン酸産生量により解析しました。
 パフィアエキスパウダーはNHDF-Ad細胞において、HAS mRNA発現量、ヒアルロン酸、およびエラスチン分泌量を添加濃度依存的に増加させました。また、パフィアエキスパウダーには皮膚繊維芽細胞の生細胞率改善作用、ヒアルロン酸産生促進作用が認められていますが、それぞれコラーゲンペプチド、N-アセチルグルコサミンとの併用による増強が認められました。
 我々はこれまでの研究において、パフィアエキスパウダーがUV-B照射時の皮膚水分率低下、および生成シワ面積を改善することを見いだしています。既に報告しているコラーゲン合成促進作用に加え、今回保湿成分であるヒアルロン酸、弾性成分であるエラスチンの産生促進作用などが認められたことから、これらの皮膚繊維芽細胞の活性化作用が、その機序の1つとして関与している可能性が示唆されました。また、パフィアエキスパウダーには、コラーゲンペプチド、およびN-アセチルグルコサミンとの併用効果が認められたことから、これら美肌素材と併用した際の有用性に期待が持たれます。

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