2012/12/26

筋骨草エキス末の 骨粗しょう症対応素材としての有効性

≪研究内容の紹介≫
コラーゲンは、ヒトの体のタンパク質のうち約1/3を占めており、力のかかる部分、弾力性が必要な部分の主要成分となっています。例えば、骨基質の形成や骨強度の維持には、カルシウムだけでなくコラーゲンが重要な働きを担っています。私たちはこの骨に対するコラーゲンの重要性に注目し、コラーゲン合成促進作用を有する天然素材の探索を行い、筋骨草エキス末(KE)を見出しました。この報告では、骨粗鬆症をターゲットにKEの薬理評価を行いました。
閉経後骨粗鬆症モデルであるOVX(卵巣摘出)マウスを用いて、エストロゲン枯渇による骨量減少に対するKEの作用を検討したところ、大腿骨の骨重量、カルシウム含量の低下を用量依存的に改善しました。また組織学的解析の結果、大腿骨骨端部の破骨細胞数の増加も抑えました。
次に、骨芽細胞様MC3T3-E1細胞を用いた検討では、骨芽細胞活性化の指標であるアルカリホスファターゼ活性化作用および石灰化促進作用を有することが明らかになりました。さらに、骨髄細胞との共培養により誘導される破骨細胞への分化を濃度依存的に抑制しました。
以上の結果より、KEは骨形成を促進すると共に骨破壊を抑制する働きを有すると考えられ、骨粗鬆症に対して有用な素材であることが示唆されました。

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