2012/11/27

パフィアエキスパウダーの美肌効果

≪研究内容の紹介≫
パフィア(ヒユ科、Pfaffia glomerata)は、南米に自生し、別名ブラジル人参とも呼ばれ、300年以上も前から滋養強壮や若返りなどに広く使用されてきました。私たちは、経口摂取で美肌効果が得られる天然素材としてパフィアエキスパウダーを開発し、これまでに自然老化に対応する実験動物モデルを用いた検討において、経口投与でコラーゲン合成促進作用を有することを見出しました。今回の報告では、シワ形成の要因である「紫外線による光老化(皮膚障害)」に注目し、パフィアエキスパウダーの抗光老化作用を検討しました。
ヘアレスマウスの背部に紫外線B波(UVB、312 nm)を週3回10週間照射し、光老化モデルを作製しました。抗光老化作用の評価指標には表皮の厚さや背部皮膚の水分率、コラーゲン量としてヒドロキシプロリン(HYP)量を用いました。パフィアエキスパウダーの経口投与(2, 8 mg/kg)の結果、UVB照射による表皮の肥厚化は用量依存的に抑制され、水分率やHYP量の低下も改善されました。
以上のことより、パフィアエキスパウダーは光老化による皮膚障害に対して改善作用を示し、皮膚老化に対して有用なアンチエイジング素材であると示唆されました。


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