2011/2/22

企画開発サポート
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試作・分析技術

最良の抽出条件を選ぶために

抽出をする上で、原料をどのように加工するかは非常に重要な問題です。まず、最終製品に求める品質を満たせる原料の加工条件を選びます。そして次に、その原料を用いて抽出条件を探索します。抽出条件とひとことで言っても、抽出溶媒の種類、量、温度、時間、ろ過方法など、さまざまな因子が出来上がりの品質に影響します。こうした複数の因子から適正条件を導き出すには、抽出実験設備と品質評価ができる分析設備が欠かせません。私たち松浦薬業は、この抽出実験設備と分析設備を併せ持ち、試作と分析をスピーディーに行い、特徴ある抽出条件を探求しています。

製造方法の検討と小規模試作

生薬の良さを活かす製造方法を検討し、お客様のニーズに合った商品や原料をお届けしています。
生産設備に移行させる手前の小規模試作は商品化のための非常に大切なステップです。中間原料においては抽出~濃縮、スプレードライという一連工程、製剤化では流動層造粒機、乾式顆粒機、打錠機などの試作機を設備しております。
よりよい商品開発のための試作や規格設定に用いています。

使用機器
高速液体クロマトグラフィー装置(HPLC、3次元HPLC)
抽出から濃縮までの装置、スプレードライ、造粒機、打錠機、凍結乾燥機など

試作可能なもの
チンキ・流エキス・軟稠エキス・乾燥エキスなどの中間原料
細粒剤・顆粒剤・錠剤・ドリンク剤など

分析・品質管理

成分単離

各種機器を備え、成分分析や規格設定、安定性試験を行っています。残留農薬試験や微生物限度試験を行う設備もあり、安心してお使いいただける素材、製品を提供しています。

原料生薬から成分の単離を行っています。生薬や製品の分析に欠かせない標準品として販売するほか、有効成分の探索などに用いられています。

使用機器
ガスクロマトグラフィー質量分析計(GC/MS)
高速液体クロマトグラフィー装置(HPLC)など

薬理試験

有効性を評価します

有効性の高い天然素材を探索するため、抗肥満・糖尿病、美肌、抗炎症作用をはじめ、約50種類の評価系を有しています。そのためにまず、試験管内の酵素阻害作用や、培養細胞を用いたin vitroの有効性評価を行います。そして、これらの試験で有効性が確認された素材については、各種病態モデル動物を用いたin vivoの試験も行い、より実用的な有効性を確認しています。
近年では美肌素材として、パフィアエキスパウダーのコラーゲン合成促進作用や紅景天エキス末Rの色素沈着抑制作用、また筋骨草エキス末の関節炎改善作用などを見出し、現在製品展開しています。

安全性を評価します

安心してお使いいただける素材をご提供できる様、文献による安全性の確認をしています。また必要に応じて単回投与毒性試験や反復投与毒性試験、変異原性試験などの安全性試験も行っています。

成果の学会発表

天然素材の有効性評価に関する成果は、日本抗加齢医学会や和漢医薬学会などで発表しています。また学術雑誌への論文投稿や、当社機関誌『伝統と医療』への掲載も行っています。

学会発表
第24回和漢医薬学会大会(富山)「筋骨草エキス末の関節疾患に対する有効性」など

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